キャンプで薪ストーブ

gofunk

2015年12月31日 16:04

10月から2ヶ月仕事に追われキャンプに行けなかった。

季節はすっかり冬。

冬キャンプに必要な暖房には薪ストーブが凄いらしい。
どれだけの暖房能力なのか巷のブログを眺めていると、雪中キャンプのテント内でも半袖で過ごせると言う。

凄い効果がありそうだ。

これは何としても挑戦したい。

約2ヶ月のキャンプ禁断症状も手伝って後先考えず薪ストーブをポチってしまった。

手に入れたからには年内に試したい。という訳で師走の合間をぬって薪ストーブのテストを兼ねてソロキャンプを強行した。
キャンプで薪ストーブ実験



薪ストーブといってもいろいろある。色々なブログを参考にしてからホンマ製の薪ストーブにした。
煙突や固定具なども一緒注文。なんだかんだで2万円強。それでも他の薪ストーブよりもかなりお安い。ケースも付いていて収納も便利だと思った。


ストーブの荷物が届いた。想像以上にでかい。大丈夫か?

しかし、届いた荷物を見て愕然。

でかっ!

こんな大きいものを持っていけるのか??
家のストーブより何倍もでかい。
どんだけのパワーなんだ?
重たくて持てなかったらどうするんだ?


恐る恐る箱を開けて中身を確認。
ストーブ本体がケースに入っているためやたら大きい。
さらに追加の煙突もある。
念のために煙突を多めにしたのもある。
組み合わせて最適な形になれば幾つかは不要になるかもしれない。


ストーブ関係のパーツを全部車に積み込んで出発。
強行キャンプだったので家を出たのが16時近く。すでに陽が沈みかけている。

しかも薪は現地で調達しなければならない。もし薪が手に入らなければこのキャンプの意味はない。
不安を残しながらの出発だった。

場所は近場の無料のキャンプ地に決定。千葉県野田市スポーツ公園。普通の公園だがキャンプして良いので無料なのだ。
もし薪がなければ中止できるし、明日の夜には忘年会もあるのですぐに帰れる。
出発から1時間ほどでキャンプ地近くまで来た。近いので高速代も安めで済んだ。

後は薪だ。

有料キャンプ場なら大抵管理棟で薪を販売しているので困らない。
公園なので当然キャンプ場のような管理棟もなければ薪も売っていない。
陽も沈んでいるし、そもそもキャンプ場ではないので現地で個人の薪売り店を探すのは難しいだろう。

最後の望みを掛けてホームセンターを探す。車で10分ほどにあるケイヨーD2に向かった。
ここになければ途方に暮れるところ。店の兄ちゃんに尋ねるとしばらくして売り場に案内された。

薪が麩菓子みたい


あった!

薪といえばむき出しに束ねて針金で縛ってあるのが普通だけどホームセンターの薪はビニール袋に入っている。随分と文明的な薪だ。
これでストーブの問題はクリア。薪を車に積んでキャンプ地へ向かう。

暗い中で一人設営は何度か経験済みだけど、やはり寂しい

野田スポーツ公園に到着した時は既に日も落ちて真っ暗。どこが公園なのかもよくわからなかった。
駐車場の先にテントが2つ立っていた。暗くてよく分からないが広いフィールドが月明かりでぼんやり見える。多分ここなのだろう。冬なのでキャンパーも少ない。
車はフィールドには入れないため駐車場に近い場所にテントを設置した。

薪ストーブを前に暗い中ひとりテンション上がる

すでに19時を回っていたが、今回の目的、薪ストーブを組み立てる。

この薪ストーブは最初に外で使って表面の薬品を焼き切る必要がある。最初は大量の煙がでるのでいきなり新品の薪ストーブをテントに入れて使うと大惨事になるそうだ。そのため今晩は外で薬品を焼き切り、明日テントに設置する事にした。

前もって薪入れの扉は別売りのガラス窓付きに交換してある。薪の様子が見えないと色々不便そうなので。

キャンプに火はかかせません

いよいよ薪を入れて点火。新聞紙を忘れたので着火剤を少し使い火入れ。すぐに薪に火が移った。寒い時の火は何ともいえず癒される。
火力が上がるとストーブから煙が上がり始めた。塗ってある錆止めの薬品が加熱されて煙になっているもので焼き切れば煙も出なくなる。

ホンマさんいい仕事してる

このストーブは空気の通りがよく考えられているため、薪入れ口の下にある空気取り入れ口の開閉を調節する事で火力調整が出来る。

ストーブが熱せられると筐体も黒く変色してきた。使いこむうちにどんどん黒くなっていくのだろう。

今回のキャンプはストーブが目的なので食事は簡単に済ませる。晩ご飯用に冷凍のすき焼きうどんを買ってきたのでストーブの上に乗せ温めた。
温かい食事は冬キャンプには欠かせない。特に汁物は最高だ。熱々のうどんがやたらに美味い。キャンプに来たら何でも美味いんだけど。
外気はこの時点で0.8度。

隣のテントでは焚き火を囲んで話し声が聞こえる。

巷は師走。外は暗くて寒いけど、やっぱりキャンプは楽しい。

石油ストーブ持ってきて良かった

まだ薪ストーブは煙が出てテントに入れられないので、この日はテント内で石油ストーブを使った。
外気は0時ころに-1.5°Cくらいまで下がった。室内は10度程度。

今日の燃焼試験はまずは成功。明日はいよいよテントへのインストールだ。
買ってきた酒もなくなったので就寝。

ストーブをつけたまま寝たが夜中に石油が無くなり消かかっていた。寒くて目が覚めたけど、給油する気力もないのでストーブを消火して寝た。
ストーブがあるので裸足で寝ていたのがいけなかった。
もう少し厚着して寝ていれば平気だったと思う。




昼から誰もいないので独り占め

翌朝はカラスの声で起こされた。爽やかな小鳥のさえずりというわけにはいかなかった。キャンプではよくあること。
しばらくうだうだして9時過ぎに起きた。

ボルトの位置が難しい

快晴で気温もどんどん上がり、テント内はすでに20度くらいになっていた。これくらい温かいとストーブは要らない。しかしそれでは今日の目的が果たせないので煙突取り付けの準備に取り掛かった。

写真は途中なので最終的にはボルトの位置は変えました

まず幕がと煙突直接触れないように煙突にガードを取り付ける。
こちらのブログを参考に傘立てをビス止めした。

テント内からの眺め。うまくガードに当っている

煙突の出し方に試行錯誤してようやく設置完了。テント中と外で幕は2枚ある。
どちらにもガードが当たるように設置しなければ熱で溶ける。

外からもバッチリ

外から見ても煙突に触れないようにガードできている。室内のストーブの位置も決まった。

テントには一切手を加えずに設置

煙突の比率は縦横が3:1以上になると良いそうだ。今回は横に伸ばさなかったので比率は十分。
縦に伸ばしすぎると今度は風対策など固定具が必要になるだろう。
今日はこれで火入れしてみることにした。

麻袋には犠牲になってもらいます

前夜の経験でストーブ下が結構熱くなるので煙突を入れてきた麻袋を下に敷く。テントのフロアシートが溶けるよりましだ。
ホンマ製の安い薪ストーブは脚の長いものがこのモデルくらいしかない。短いものの場合はブロックや断熱材がないと床を焦がす事になるかもしれない。

今回は着火剤ではなくバーナーで直接薪に火をつけた。

火が入ると楽しい

新聞紙などを下に敷いて上に薪を載せ着火させる場合は、新聞紙の上にまず細い薪や枝を置いてその上に太い薪を置くようにするのがよい。
要は焚き火と同じだ。空気窓を開放するとゴウゴウという音がしてよく燃える。よく出来ているストーブだ。

※室内で使う場合は自己責任。安全対策(強風対策に煙突の固定、一酸化炭素センサー等)はしっかりと。

薪を同時に焚べて火力を上げるとストーブ下がかなり熱くなる。下を見たら麻袋から少し煙が出ていた。焦げるほどではなかったものの、ここの熱対策は考えないといけない。今回は薪を並べて熱を吸収させた。乾燥化も出来て火付も良くなる気がする。
何も敷かないとテントのフロアシートが熱で溶けるかもしれない。

楽しさが暑さに変わり服を脱ぐ。これ以上はサウナ状態になりそうだ

燃え出すと室内の温度がみるみる上昇。しばらくすると30度を超えていた。
半袖になってテントの入口を開放して調度良かった。

薪ストーブのパワーはやはりすごい。

たまに外に半袖のまま出ては涼んでいたので、通りがかった人は武井壮並みに元気な大人だと勘違いしたに違いない。

煙突ガードが完璧だ。実は傘立てだけど

煙突周りは入念にチェックした。煙突ガードが効いてガード自体は触っても熱くない。これなら溶けることもないだろう。
2時間程薪ストーブを入れていたがテントと煙突の触れる場所は問題なかった。

ストーブ下の熱対策は課題だ。次回までに対策を考えよう。

良いキャンプ場なのでまた来よう

夕方には撤収したかったので、薪ストーブで温めたお湯でレトルトカレーとご飯で遅めの昼ごはん。食後にコーヒーを飲んでから片付けはじめる。
薪ストーブ以外を片付けていると薪も燃え尽きストーブは冷たくなっていた。
16時に撤収完了し公園を後にし、家には17時には戻れた。

一日の短いキャンプだったが収穫は大きかった。

これで薪ストーブのテストは完了。次回はいよいよ本格的に使ってキャンプしてみたい。




追記:

今年始めたブログCAMP OUTをご覧いただきありがとうございました。

先日CAMP HACKさんのシエラカップの記事中にCAMP OUTの画像が掲載されました。掲載記事はこちら

時間がとれずに記事が滞ることもありますが来年もキャンプ関連記事を載せていく予定です。
お時間のある時にでもお読みください。

みなさま良い新年をお迎えください。

そして来年もキャンプ行きましょう。

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